※この記事では、個人ECを小さく始めるための考え方をまとめています。例として「古本」を使っていますが、古本にこだわっているわけではなく、あくまで仮の想定です。他ジャンルでも考え方は同じなので、置き換えて読んでもらえたら嬉しいです。
ECは「やる気」より先に「やること」が多い
個人でECを始めようと思ったとき、最初にぶつかるのがこれです。
「やることが多すぎる」
ショップを作る、商品を並べる、写真を撮る、説明を書く、値段を決める。
決済や発送、返品ルールまで考え始めると、頭がパンパンになります。
でも、ここで大事なのは“完璧に整えること”ではありません。
最初の1件を回せる状態にすること。
私はまず「整える前に回す」を前提に、準備・商品・値段・決済の考え方を整理しました。
01:まずは「形」を整える(準備編)|スマホだけで戦わない
ネットショップ準備でよく挙がるのがこの5つです。
- パソコン
- スマートフォン
- プリンター
- メールアドレス
- 銀行口座
この中で、初心者が“後から地味に困る”のが パソコン と 銀行口座 です。
パソコンは「最初からあると楽」な武器
スマホだけでも出品や管理はできます。
でも、続けるほどPCが効いてきます。
- 写真の加工・整え
- 商品説明の編集
- 納品書や案内文の作成
- 売上や在庫の管理
- まとめ作業の効率化
つまりPCは「売るため」というより、疲れないための道具です。
専用の銀行口座は“未来の自分を救う”
最初はプライベート口座でも動けますが、混ざるとこうなります。
- 利益が分からなくなる
- 経費が追えなくなる
- 確定申告で詰む
だから早い段階で、できれば ネットショップ専用口座を作る。
これが一番安心です。
利益が出る・出ない以前に「管理がラク」になります。
02:「何を・どう売るか」(商品編)|商品は増やすより“役割を持たせる”
商品ラインナップの考え方は、初心者ほど効きます。
- メイン商品
- サブ商品
- オプション商品
- お試し商品
この整理ができると、「何を売るべきか」が見えやすくなります。
「メイン」と「サブ」を決めるだけで迷いが減る
商品が増えると、作業量が爆増します。
だから最初は数を増やさなくていいです。
その代わり、商品に“役割”を持たせます。
- メイン:一番売りたい「顔」になる商品
- サブ:ついで買いを誘う商品(関連小物、同ジャンルの別商品など)
古本を例にするなら、
- メイン:テーマを絞った古本(脚本・映画・資格など)
- サブ:同テーマの関連本、軽い読み物など
こういう形が考えられます。
お試し商品は“購入のハードルを下げる”役
いきなり高い商品だと買いにくい人もいます。
そういう時に
- 低価格帯
- 少量セット
- 入門用
の「お試し枠」があると、購入の入口になりやすいです。
※ただし最初から全部やると重くなるので、余裕が出てからでもOKです。
小さく始める:在庫を抱えすぎない
最初から大量に揃えると、精神的にも資金的にもキツくなります。
✅ まずは1点〜数点
✅ それを“育てていく”
このくらいのスタートで十分です。
03:「利益」が出る仕組みを作る(価格編)|30%の目安を一度だけ計算する
値付けは、初心者が一番止まりやすいところです。
「高いと売れない」
「安いと儲からない」
ここで沼に入ると、出品すらできません。
仕入れ値だけで決めない(諸経費が効く)
価格に入れるべきものは意外と多いです。
- 原価(仕入れ)
- 梱包資材
- 送料
- 決済手数料
- (必要なら)販売手数料
この「諸経費」を忘れると、売れても残りません。
まずは利益30%を目安にシミュレーションしてみる
目安としてはこの考え方が分かりやすいです。
価格=原価+諸経費+利益(約30%)
もちろん、最初からキレイに取れなくても大丈夫です。
でも一度でも計算しておくと「赤字の穴」が見えます。
価格で勝てないなら“丁寧さ”で勝つ
大手と同じ商品を同じ値段で売っても、価格勝負では負けます。
個人が勝ちやすいのはここです。
- 丁寧な梱包
- 写真の分かりやすさ
- 状態説明の誠実さ
- ギフト対応
- 手書きメッセージカード(やれる範囲で)
小規模だからこそできる丁寧さは、立派な差別化になります。
04:お金の流れを理解する(決済編)|売れた瞬間に入金されるわけじゃない
決済って「導入するか」ばかりに目が行きがちですが、本当に大事なのは お金が入るタイミング です。
クレジットカード決済は必須
細かい比較は後回しでOKですが、これは優先度高めです。
✅ カード決済は入れておく
ここがないと、購入機会を逃しやすいです。
入金サイクルを確認しないと詰む
BASEなどのサービスでは、売れても「売れた瞬間に現金化される」わけではありません。
- ○日後に振り込み
- まとめて入金
- 手数料が差し引かれる
こういう仕組みがあるので、
✅ いつ入金されるか
✅ いくら入るか
✅ 次の仕入れ資金に影響しないか
これだけは先に把握しておくと安心です。
特に「仕入れを回していくタイプ」の販売だと、ここを知らないと次が止まります。
まとめ:最初のゴールは「1件回す」だけでいい
ECはちゃんとやろうとすると重いです。
でも初心者が最初に勝つべきなのは、利益ではなく
✅ 回せた経験
✅ 続けられる形
✅ 自分の負荷が分かること
- 準備は“疲れない道具”を押さえる
- 商品は役割で考える
- 値段は諸経費込みで一度計算する
- 決済は入金サイクルまで確認する
この順番で進めれば、止まりにくくなります。
次にやること(自分用メモ)
- 専用口座を作る(できる範囲で)
- 仮の商材テーマを1つ決める(古本でも別ジャンルでもOK)
- 相場を10件見る
- 商品を3つだけ出す
- 梱包を整えて発送を経験する
- 入金サイクルを確認する
まずは「自慢の1点」から、小さく始めます。


コメント