「基本情報技術者試験、受けてみようかな」
「会社や周りに勧められて、とりあえず申し込んでしまった」
そんなふうに受験自体は決めたものの、「正直、どんな試験なのかよく分かっていない……」という方は多いのではないでしょうか。
この試験、実は少し特殊な構造をしています。この記事では、参考書を開く前の「一番最初のガイダンス」として、
- 基本情報技術者試験って、結局なに?
- どんな問題が出るの?
- どこが難しくて、どこを頑張ればいいの?
を、これから勉強を始める人向けにやさしく整理します。
そもそも基本情報技術者試験ってどんな試験?
一言でいうと、「ITの基礎をひと通り理解していますよ」という証明になる国家試験です。
よく「プログラマー専用の試験」と誤解されがちですが、実際は ITを使う仕事全般の基礎資格 という位置づけです。
- 「IT用語がなんとなく分かる」
- 「システム開発の話を聞いても、完全に置いていかれない」
そんな最低限の共通言語を身につけた人だと証明できるパスポート、と考えるとイメージしやすいと思います。
試験は2つに分かれています
基本情報技術者試験は、2つの試験をセットで受けます。
旧制度では「午前・午後」と呼ばれていましたが、現在は「科目A・科目B」と呼ばれています。
科目A試験(知識を問う試験)
- IT用語や基礎理論が中心
- 「これは何?」「どれが正しい?」という知識問題
- 4択問題(選ぶだけ)
イメージとしては、IT版の一般常識テストに近いです。「知っていれば解ける」問題が多く出ます。
科目B試験(考える試験)
こちらが、多くの人が「難しい」と感じる最大の山場です。
- プログラムのような文章(アルゴリズム)を読む
- 手順や流れを追って答えを導く
- 情報セキュリティの対応を考える
ただし、安心してください。いきなり英語のようなプログラムコードを書かされるわけではありません。
- プログラムを「書く」試験ではありません
- 数学の天才である必要もありません
必要なのは、「書いてある処理手順を、順番に追って考える力(読解力)」です。パズルや論理クイズに近い感覚かもしれません。
試験時間と問題数は?
ざっくりまとめるとこうなります。
| 時間 | 問題数 | 形式 | |
| 科目A | 90分 | 60問 | 全問解答(4択) |
| 科目B | 100分 | 20問 | 全問解答(多肢選択) |
どちらも、パソコンを使って回答するCBT方式です。(紙のマークシートではありません!)
合格ラインは?(落とし穴に注意)
合格基準はシンプルです。
- 科目A:600点以上(1000点満点)
- 科目B:600点以上(1000点満点)
⚠ 注意点
合計点ではありません。「科目Aが得意で800点だったから、科目Bは400点でもいい」とはならず、両方それぞれの試験で600点ずつを超える必要があります。
この「足切り」があるため、苦手科目を作らない戦略が必要です。
勉強するときに知っておいてほしい「現実」
科目Aは「努力が点数に出やすい」
- 用語を覚える
- 過去問を解く
- 間違えたところを確認する
この繰り返しで、裏切ることなく点数が伸びます。まずはここから始めましょう。
科目Bは「最初は意味不明でOK」
初めて科目Bの問題(アルゴリズム)を見ると、多くの人がこう思います。
「……何これ? 日本語なのに意味が分からない」
- 最初は読めなくて普通
- 何を言ってるか分からなくて当たり前
ここで心が折れそうになりますが、科目Bは「慣れると読めるようになる」タイプの試験です。才能ではなく「慣れ」の比重が大きいので、最初は解けなくても焦らないでください。
勉強期間の目安(初学者の場合)
あくまで目安ですが、IT未経験からのスタートならこれくらいを見ておきましょう。
- 期間: 3か月くらい
- 勉強時間: 1日1〜2時間(トータル100〜200時間)
ただし、勉強時間が満足に取れない場合、半年以上かかるケースもザラにあります。
【王道の学習ステップ】
- 試験の全体像を知る
- 科目Aで基礎知識を入れる(用語暗記)
- 科目Bの問題に少しずつ触れる(アルゴリズム)
- 通しで問題を解いて調整する
【補足】裏技?「科目A免除制度」とは
実は、この試験には「科目A免除制度」というものがあります。
認定された講座を受講して修了試験に合格すると、本番での科目A試験が免除され、科目Bだけを受ければよくなるという制度です。
独学ではなくスクール等の利用を考えている方は、この制度が使えるか確認してみると、負担がグッと減るかもしれません。
まとめ:今の段階で分かっていれば十分なこと
ここまで読んで、
- 試験はAとBの2つある
- 暗記だけじゃなく「考える力」も必要
- 特に科目Bがカギになる
この3つが分かっていれば、今の段階では十分です。最初から全部理解しようとしなくて大丈夫。勉強しながら、少しずつ試験の「正体」が見えてきます。
「とりあえず受ける」と決めたあなたは、もうスタートラインに立っています。まずはテキストの「科目A」のページをめくるところから始めてみましょう!


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